自宅での採尿方法8選
①お玉やトレイで取る
まずは、猫がトイレをしている最中に、下からお玉やトレイを近づけて採取する方法です。
小さなお玉だと尿がこぼれてしまう可能性もあるので、体の大きさに合わせたものを選ぶようにしましょう。
②手作り紙コップで取る
腰を上げて尿を出すタイプの猫におすすめなのが、手作り紙コップでの採尿方法です。
市販されている紙コップでも採尿はできますが、手作りの紙コップのほうが使い勝手が良くておすすめ。
コップの紙が接着されている部分だけは、取っ手用として切らないで残しておくのがポイントです。
③ポリ袋やラップを敷いておく
ポリ袋やラップをトイレに敷いておく方法もあります。
この方法は警戒心の強い猫にも使いやすく、猫のそばに近寄らなくても尿を採集できるのが魅力!
ただし、トイレのふちに後ろ足を置いて用を足す猫限定なのがデメリットですね。
④採尿キットを使う(ウロキャッチャー)
ウロキャッチャーという専用の採尿キットを利用して、採尿することもできます。
ウロキャッチャーは長い棒の先に液体を吸収できるスポンジが付けられているのが特徴の、便利な採尿グッズ。
猫が用を足している時に下に持っていけば、先端のスポンジで尿を簡単に吸収できますよ。
⑤ペットシーツを裏返しで
ペットシーツを使用して採尿することもできます。
表側は水分を吸収するポリマーが使用されているので、必ず裏返して使ってください。
シーツの上にたまった尿はスポイトを使って吸い取り、床にこぼれないよう慎重に片付けましょう。
⑥採尿シートを使う
猫の尿を取りたい場合には、専用の採尿シートを使う方法もおすすめです。
なお、トイレの上に砂を撒いているときには、砂の上からシートを敷いた方が良いでしょう。
足元に砂の感触がないとトイレをしなくなる猫もいるので、シートを細かく刻んで使用すると良いですよ。
⑦システムトイレを使う
近づくと警戒してしまう猫におすすめなのが、システムトイレを使用する方法です。
トイレの底にシートを敷かなければ、尿は下側のトレイの部分に落ちてくるので、尿を簡単に集めることができます。
猫はいつも通りトイレができるので、他の方法で尿が取れなかった場合にも、試してみる価値はありますよ。
⑧システムトイレ用の固まらない砂を使用する
砂が敷いていないとトイレができない猫には、特におすすめの方法です。
システムトイレ用の猫砂は水分を吸収しないので、いつもの猫砂代わりに使用するだけで簡単に尿を取ることができます。
トイレの底に溜まった尿はスポイトで吸い取って、トイレに臭いが残らないようキレイに拭き取りましょう。
採尿時のポイント
ゴミなどが入っていないかチェック
猫の採尿をする時には、集めた尿の中にゴミが紛れ込んでいないかどうか、しっかりと確認しておくこと。
猫砂などの不純物が採取した尿に多く含まれていると検査がきちんとできない場合もあるので、細心の注意が必要です。
砂を敷いた状態のトイレで尿を取ったら、不純物が混じっていないかどうか、明るいところで確認してください。
一度透明な容器に移し替えた方が、ゴミが入っていないかどうか底の方まで確認しやすくなります。尿の中にたまったゴミが取りにくい場合には、目の細かいザルや茶こしなどを使用しましょう。
容器は冷蔵庫に入れて保存しておく
猫の尿をしっかりと容器に入れた後にも、注意した方が良いポイントがあります。
特に気をつけなければいけないのは保管場所で、気温の高い時期だと短時間で尿が変質してしまいます。
できれば、尿を取ってから1時間以内に動物病院へ持っていくようにしましょう。
タイミングも重要
猫の採尿をする時には、尿を取るタイミングも重要なポイント。
特にお玉やコップを使って採尿する場合には、タイミングが何より大切といっていいでしょう。
猫に近づくタイミングが早すぎると、猫が警戒して排泄を止めてしまったり、しばらくトイレに行かなくなってしまいます。
どうしても取れない時は病院に相談しよう
どうしても自宅で尿が取れない場合は、動物病院に相談しましょう。
動物病院の方針にもよりますが、半日預かり中に尿を採取して尿検査を行ってくれるところもあります。
自宅と違い、病院では猫砂が入っていないトイレでも排泄してくれる猫が多いので、おすすめです。
直接的に採取する方法は最終手段
一般的な尿の直接採取法は「カテーテルを尿道に注入して採尿する方法」です。
オス猫であればカテーテル採尿は比較的スムーズにできますが、メス猫の場合は採取が難しいこともあります。
カテーテル法で尿が取れない場合は、十分な安全措置を行ってから膀胱穿刺という処置を行います。
膀胱穿刺とは膀胱に注射針を刺して尿を採取する方法です。
無菌的に尿を採取できるのがメリットですが、肥満ぎみの猫や体調が優れない猫にはリスクが伴います。
膀胱を外側から圧迫して排尿させる圧迫排尿という方法が使用されることもありますが、膀胱にかかる負担が大きいため、現在ではあまり行われていません。
まとめ
猫の採尿は簡単なようで、意外と苦戦する飼い主さんが多いです。
何度か失敗すると「もう無理!」と投げ出したくなってしまいますが、そこはなんとか踏ん張って。
愛猫の健康のためにも、できるだけスムーズな採尿方法・テクニックを身に付けられるよう頑張りましょうね!