猫と暮らしている方にとって、トイレの砂選びは難しい課題ですよね。愛猫に気持ち良く使ってもらえることが何よりのポイントですが、周りに飛び散って汚れてしまうのも困りものです。
この記事では、猫砂が飛び散ってしまう理由や対処法、飛び散り防止に役立つ4つのポイントについて解説します。
猫の習性が砂の飛び散りを引き起こす
猫は自分の匂いを天敵に嗅ぎ付けられないように、排せつ物を土中に隠す習性があります。室内で飼育している猫もこの習性は変わりません。
排せつ物を埋める時は前足で一生懸命に猫砂をかき寄せるため、猫砂が部屋に散らばりやすくなります。猫砂はトイレの周りだけでなく、部屋中いたるところに飛び散りますが、猫の習性を変えることはできません。
砂の飛び散りを防止するには、飼い主さん自身が飛び散りを抑える工夫をすることが大切です。
粒が小さい猫砂は飛び散りやすい
ひとくちに猫砂といっても、その種類は様々です。製品ごとに材質や粒の大きさがそれぞれ異なるので、見た目はほぼ同じでも使い勝手の良し悪しが大きく異なる場合もあります。
一般的に、粒が小さい猫砂ほど吸水性が高く長持ちするとされていますが、小さい粒は軽いぶん、飛び散りやすい傾向があります。また、小さい粒が猫の足や体毛に引っかかり、トイレの外に飛び出てしまうことも少なくありません。
猫がトイレを使うたびに猫砂が周りに飛び散るなら、粒が大きいタイプの猫砂に変えてみましょう。粒が大きいとそのぶん重たくなるので、猫砂がトイレから出てしまう可能性が低くなります。
なお、猫砂には飛び散り防止効果をアピールしている製品もあります。飛び散り防止をうたっている猫砂は、室内でコロコロと転がらないよう、そら豆のような扁平な形状をしています。
砂がこぼれることを前提に対処する
猫砂をまったくこぼさないようにするのは簡単ではありません。トイレの形状や猫の習性など、様々な理由が組み合わさって猫砂は周囲に飛び散るため、完全に防ぐことは難しいでしょう。
ポイントは、猫砂をひと粒もこぼさないようにするのではなく、多少はこぼれるのが当然と考えること。様々な工夫をして、できる限り猫砂が飛び散らないように環境を整えておいてくださいね。
アイデア1:トイレ前に専用のマットを敷く
猫砂の飛び散り防止用に作られた専用のマットを敷くことで広範囲の飛び散りを防ぐことができます。マットの繊維が砂粒を絡め取るので、猫の足や体毛に付着した砂粒もきれいに除去することが可能です。
ただし、猫によってはマットの感触を嫌がることもあるので、口コミやレビューは要チェック。汚れた時にすぐ洗えるよう、洗濯ができるものがおすすめです。
アイデア2:トイレカバーを設置する
猫砂の飛び散りを軽減するには、トイレカバーが効果的。
市販でも売っていますし、段ボールやプラ板などで自作してもいいですね。内側には消臭効果のあるシートを、外側はインテリアに合わせたリメイクシートなどを貼るとオシャレになります。
決まった素材はありませんが、ニオイがついたらすぐ洗えるものや、取り替えられるもので作っておくと、常にキレイな状態をキープできますよ。
アイデア3:トイレ自体を変える
トイレのサイズが小さいと、猫砂をかいた時に飛び散りやすくなります。猫が窮屈そうにトイレを使っている場合は、トイレのサイズを大きいものに変えてあげましょう。
また、トイレから勢いよく飛び出す時に猫砂が飛び散るパターンでは、天井があるドームタイプのトイレや上から入るタイプのトイレに変えると、猫砂の飛び散りがグッと抑えられます。
なお、いつも使っているトイレの形状が急に変わると猫が警戒してしまうので、交換のタイミングには注意すること。古いトイレと似た形状の製品を選んだり、あえて古い猫砂を入れて、使い慣れたトイレと同じ雰囲気を出してあげましょう。
アイデア4:猫砂を変えてみる
猫砂には様々な種類がありますが、なかでも飛び散りにくいのは大粒タイプの猫砂です。大粒タイプの猫砂は肉球に挟まりにくく、掃除もしやすいので、猫砂の飛び散り防止に効果が期待できます。
ただし、今まで小粒タイプの猫砂を使っていた場合は、大粒タイプの猫砂に違和感を感じて使ってくれないことがあります。愛猫が大粒の猫砂を警戒している時は、これまで使っていた猫砂と混ぜて使うようにすると良いでしょう。
まとめ
猫砂の飛び散りで困っている飼い主さんは多いもの。
猫砂が飛び散る理由は様々なので、原因に合った対処法を行うことが解決の早道!
ぜひ、愛猫の性格に合った方法やトイレ、砂のタイプを試して、猫砂の飛び散りを軽減しましょう。